中央手術部診療実績

中央手術部は手術室13室および日帰り手術室3室を有し、年間6,000例近くが麻酔科管理症例です。当手術部の特徴は胸部外科症例が多いことがあげられ、心臓血管外科の手術症例では、開心術(心臓大血管手術)は400例/年程度、ハイブリッド手術室における胸部大動脈瘤、腹部大動脈瘤に対してのステントグラフトも増加傾向にあり、TAVIやMitraclipに関しても施行しております。呼吸器外科の手術症例は700例/年で、両者ともに全国有数の施設となっています。

その他にも下記の診療科を有し、幅広い手術麻酔を経験することが可能となっています。

2023年度麻酔科管理症例数:5,556件

麻酔法分類

2019年度 2020年度 2021年度 2022年度 2023年度
全身麻酔(吸入) 1475 1279 1938 1419 1029
全身麻酔(TIVA) 2209 2502 2581 2885 3236
全身麻酔(吸入)+硬・脊・伝麻 439 352 429 389 319
全身麻酔(TIVA)+硬・脊・伝麻 758 624 525 629 656
脊髄くも膜下硬膜外併用麻酔(CSEA) 2 2 2 2 4
硬膜外麻酔 3 0 1 0 0
脊髄くも膜下麻酔 279 235 270 237 214
伝達麻酔 19 18 8 9 5
その他 42 79 88 111 93
※その他には、monitored anesthesia care(MAC)症例が含まれます。

経験必要症例分類

2019年度 2020年度 2021年度 2022年度 2023年度
胸部外科
(分離肺換気を要する症例)
502 502 566 566 655
脳神経外科(開頭手術症例) 138 123 118 93 142
心臓血管外科1群
(人工心肺手術・OPCAB)
278 341 363 376 315
心臓血管外科2群
(TAVR・EVAR・TEVAR)
216 243 243 258 238
帝王切開 206 202 226 229 212
小児(6歳未満) 118 108 128 119 127

2023年度の麻酔科管理症例数は昨年同様でしたが、手術室をフル稼働してさらに症例数を増やすべく、定時手術・緊急手術に対応しています。新しい静脈麻酔薬であるレミマゾラムの登場によりTIVA症例の割合がさらに増加しています。

手術件数(件)

2018年度 2019年度 2020年度 2021年度 2022年度 2023年度
合計 7,299 7104 6810 7764 7724 7569
内 緊急 1,627 667 886 1033 948 1014

手術件数の年次推移

手術件数の年次推移

診療科別手術件数 (件)

診療科 2019年度 2020年度 2021年度 2022年度 2023年度
外科(小児外科含む) 1162 1109 1209 1156 1064
心臓血管外科 672 744 798 791 690
呼吸器外科 534 525 590 599 704
脳神経外科・脳血管内治療部 441 460 486 492 509
泌尿器科 590 577 702 669 613
整形外科 431 333 401 298 322
婦人科 274 277 287 342 365
産科 246 217 250 247 226
耳鼻咽喉科・頭頸部外科 593 498 630 616 600
形成外科 370 376 500 453 431
眼科 1114 1029 1297 1344 1386
歯科口腔外科 203 209 221 195 209
皮膚科 4 80 62 57 75
循環器内科 193 178 172 166 160
腎臓内科 140 144 128 130 123
消化器内科 10 8 8 10 26
血液科 11 10 12 13 5
救急科 91 15
麻酔科 4 21 6 9 5