発展途上国における手術室の様子を澤田先生に教えてもらいました。
澤田先生が関わった、バングラディッシュの手術部の様子や、最近訪れたタンザニアの手術室の様子などをミニレクチャーとして教えてもらいました。
他国の様子をみると、我々ももっと頑張らないとなーと良い刺激になりますね!
9月11日月曜日、エドワーズライフサイエンス社の皆様のご協力で、肺動脈カテーテルに関する勉強会を行いました。
医師に限らず看護師、臨床工学技士も対象とし、当日は多くの集中治療室や手術室看護師、臨床工学技士が参加してくれました。
前半は座学の講義で肺動脈カテーテルの適応、圧測定や熱希釈法の原理、合併症について学び
後半は模型の心臓を用いてカテーテルを心内に通したり、タブレットを用いて波形の変化を学ぶなどをハンズオン形式で行いました。
麻酔科医師に加え、山口教授を始め心臓外科の先生方にも参加いただきました!
また、自分でカテーテルを挿入する機会のない看護師もカテーテルを直接扱うことで、より肺動脈カテーテルが身近に感じられたのではないかと思います。
肺動脈カテーテルは稀ではありますが致命的な合併症を起こしうるモニタリングです。
カテーテルが必要な患者さんで安全に活用するために、チーム全体が習熟することが大切だと思います。
自治さいたま麻酔科は4月から4名の新入職のスタッフを迎えています。
日々頑張って研修してくださっています。
本日4月14日は飯塚先生による抄読会でした。
Br J Anaesthに掲載された、「麻酔覚醒時の声かけで、覚醒時興奮は減らせるか?」というRCTを読みました。
単純に「目を開けてください」って患者さんを起こすよりも、「〇〇さん。ここは自治医大さいたま医療センターで、手術が終わりましたよ。目を開けてください」と声かけして起こしたほうが、覚醒時興奮の頻度が少ない という内容でした。
覚醒時興奮のdefinitionやコントロール群での覚醒時興奮の多さなど、いろいろ突っ込みどころは多い論文でしたが、気軽に実施できる非侵襲的な介入で、明日から実践できるPracticeでした。
当院はTIVAによる全身麻酔が多く、そもそも覚醒時興奮が少なめという外的妥当性の問題もあるかもしれません。
なかなかスタッフでのディスカッションが盛り上がり、面白いJournal Clubでした。
自治さいたま麻酔科では月2回抄読会を行い、最新の麻酔科学の論文を読むようにしています。
論文の結果を額面通り受け入れるのではなく、内容の批判的吟味を行い自分のプラクティスに生かせるかどうか評価できる専攻医を育てるのが我々のMissionです。