新統合ICU/CCUの運用開始について、齋藤 俊祐 医師が広報しもつけ(令和7年8月)にコラムを寄稿しました。

https://www.city.shimotsuke.lg.jp/manage/contents/upload/68881bb4d525b.pdf


集中治療部門を統合・増床し、より高度で安心な医療を提供

この度、自治医科大学附属病院は「地域医療のさらなる強化」を目的とし、ICU(集中治療室)とCCU(冠動脈疾患集中治療室)を統合・増床する大規模な再編を行いました 。新しい統合ユニットは26床の病床を備え、2025年5月より運用を開始しております。


再編の背景と目的

ICUならびにCCUは、生命の危機にある重症患者さんに対し、24時間体制で集中的な治療を行う「病院の中の病院」といえる専門病棟です 。今回の再編では、これまで別々の場所で運用していた心臓血管外科、循環器内科、集中治療科といった各分野の専門家たちが、常に同じ場所で連携できる体制を構築しました 。

これにより、患者さんのすぐそばで専門医たちが直接対話し、共同で治療方針を決定できるようになり、より迅速で的確な医療の提供が可能となります 。


地域医療への貢献

病床数が20床から26床へ増えたことで、地域の救急医療の需要にこれまで以上に応えることが可能となりました 。複数の専門チームが一体となって一人の患者さんを支える「チーム医療」がさらに強化されることで、患者さんやご家族に大きな安心感をもたらすことができると確信しております 。

当院は、これからも地域医療を担う中核病院として、市民の皆様の健やかな生活のために最善の医療を提供いたします 。