吉永晃一医師(現:自治医科大学 麻酔科学・集中治療医学講座)のさいたま医療センターで実施した研究論文がGeneral Thoracic and Cardiovascular Surgery誌に掲載されました。
心臓血管外科で弁膜症手術を受けた21名の患者さんを対象に、人工心肺中に採取した血液検体にin vitro(試験管内)でプロタミンを添加しヘパリンを中和して測定したトロンボエラストグラフィ(TEG:血液粘弾性検査の一種)の所見と、人工心肺離脱後にプロタミンを全身投与してから測定したTEG所見の一致度を評価した研究です。
Blamd-Altman解析の結果、CK-MA, CFF-MAのパラメータについて2つの測定時点での一致度が高いことがわかりました。人工心肺中にin vitroプロタミン添加で測定したTEGが、人工心肺離脱後の輸血療法の早期指標となる可能性が示されました。