当教室の平良悠医師、柏浦正広医師のclinical imageがAcute Medicine & Surgery誌に掲載されました。
急性喉頭蓋炎による上気道閉塞に対して緊急の輪状甲状膜切開を行った際、肥満による短頸のため輪状甲状膜の同定が困難で、気管切開チューブが誤って甲状舌骨膜に挿入されてしまった症例を報告しました。
本報告では、気道緊急時の輪状甲状膜切開における合併症について考察するとともに、術前の超音波検査や皮膚切開の工夫の重要性を指摘しています。
救急・集中治療領域で重要な気道管理手技において、合併症を最小限に抑えるための知見の蓄積に寄与する症例報告と言えます。