当科では、月に2回抄読会を行い論文を読んでいます。
2/3の抄読会は冨岡先生の担当で、急性A型大動脈解離に腸管虚血を合併した際の戦略に関する論文を読みました。
中枢側の修復を優先するか、あるいはまず血流再建を優先するかを比較した研究ですが、結果としては、先に灌流を改善させる戦略の方が生存率の向上に寄与したという内容でした。
当院は大動脈解離の緊急症例が多く、まさに日々の臨床で直面するテーマです。そのため、単施設の後方視的解析ゆえのバイアスや、血流再建から手術までのタイムラグなど、論文の限界も含めた妥当性の吟味に熱が入りました。
論文の結論をそのまま受け入れるのではなく、「目の前の患者さんならどうするか?」を皆で考えるプロセスは、専攻医にとっても非常に良いトレーニングになりました。
今回も、明日からの緊急症例への向き合い方がアップデートされるような、面白い抄読会となりました。


