自治さいたま麻酔科は4月から4名の新入職のスタッフを迎えています。
日々頑張って研修してくださっています。

本日4月14日は飯塚先生による抄読会でした。
Br J Anaesthに掲載された、「麻酔覚醒時の声かけで、覚醒時興奮は減らせるか?」というRCTを読みました。

単純に「目を開けてください」って患者さんを起こすよりも、「〇〇さん。ここは自治医大さいたま医療センターで、手術が終わりましたよ。目を開けてください」と声かけして起こしたほうが、覚醒時興奮の頻度が少ない という内容でした。

覚醒時興奮のdefinitionやコントロール群での覚醒時興奮の多さなど、いろいろ突っ込みどころは多い論文でしたが、気軽に実施できる非侵襲的な介入で、明日から実践できるPracticeでした。
当院はTIVAによる全身麻酔が多く、そもそも覚醒時興奮が少なめという外的妥当性の問題もあるかもしれません。
なかなかスタッフでのディスカッションが盛り上がり、面白いJournal Clubでした。

自治さいたま麻酔科では月2回抄読会を行い、最新の麻酔科学の論文を読むようにしています。
論文の結果を額面通り受け入れるのではなく、内容の批判的吟味を行い自分のプラクティスに生かせるかどうか評価できる専攻医を育てるのが我々のMissionです。