Q. なぜ自治医大さいたま医療センターでの専門医研修を選択したのか

私は初期研修でCommon diseasesを十分に経験し切れたという自信がなかったので、医師としての基礎をよりしっかりと築きたいと思い、救急科を選びました。

自治医大さいたまのプログラムでは、基幹施設である自治医大さいたま医療センターではCommon diseaseをたくさん経験することができ、連携施設では高度救命救急センターでの救急医療を経験することができるため、医師の基礎としての力をつけるためにバランスが取れていると思い選びました。また、大学附属病院ではありますが、大学病院らしさがほぼない点も、私にとっては魅力的な点でした。

Q. 救急科の特徴:診療、教育、研究

診療:Common diseaseが多いです。当直では自分で自立して研修医と共に診療をすることが求められますが、困ったときには必ず助けてくれる上級医がいますので、安心して診療を行うことができます。また、夜間は各専門科医師が全分野で揃っているわけではないため、救急科が緊急度を判断する必要があり、中等症までの症例は救急科が翌朝までの初期治療を担う点も、いわゆる「大学病院」らしさはなく、良い経験になっていると思います。

脳卒中系や内科系疾患の症例が多く、分野は幅広いです。循環器疾患は施設としてはとても多いですが専門科医師が最初から診るため、救急科に所属していると経験症例がかなり少ないです。また外傷も、軽症が圧倒的に多いです。しかし、診断や、固定や縫合を含む初期対応を自分で行う経験を積むことができます。

教育:On the jobトレーニングでは浴びるほどの症例が経験でき、定期的(週1−2回ペース)に上級医が開催してくださっている講義でのOff the jobトレーニングの体制も整っています。論文の批判的吟味の仕方を学び合うJournal clubでは、準備は少し大変ですが、上級医からの指導も丁寧に頂き、大変良い勉強になりました。

研究:学会発表のフォローも手厚く、やる気があれば早いうちからたくさん経験することができます。社会人大学院に属している先生や、博士論文を目指している先生も日常で同じ職場で働いていますので、3年目、4年目の早いうちから近い将来を見据えることや相談することができるかと思います。しかし参加するかは自由なので、*年目になったらほぼ強制的に大学院に入る、といったことはありません。

Q. 勤務内容について(1日の流れ)

病棟担当

8:00-10:30 朝カンファレンス

処置、回診、病棟業務

15:30- 夕カンファレンス

18:00ごろ 解散

 

外来担当

8:00-17:00 救急外来、Dr .Car乗車など

 

外勤

9:00-17:00 救急外来

外勤先でも、完全に一人ではなくサポート体制がある環境で学びながら経験ができています。

Q. 現在の興味(医学的な話)

当院にも多くの搬送があり、同年代の方たちがかなりの重症に陥ることもある中毒に関して興味があり、近い将来、より詳しく勉強してみたいなと思っています。

Q. 私生活 その他(結婚・育児や趣味などプライベートに関すること)

完全シフト制のため、家庭がある方や趣味を両立したい方でもしっかり時間を確保できます。育児をしながら働かれている女性の先生もいらっしゃるので、様々なライフプランのロールモデルの先生を探すことができます。

自分自身も結婚しており都内から通勤していますが、無理のない生活が送れています。また当直明けはカンファレンス後に帰りたければ帰れますし、シフトによっては平日の休みがある点も、ライフイベントをこなしていく視点では大変助かります。